お年寄りの高血圧
お年寄りの約6割が高血圧であると言われており、全疾患を通じて受診率も高くなっていると云われています。加齢とともに高い方の血圧は上昇し、低い方の血圧は、むしろ低下傾向にあります。このため脈圧の差が著しくなります。 お年寄りは、もともと腎血流・冠動脈循環・脳循環などの主要臓器の血流量が低下し、更に各臓器の血流自動調節能が損なわれて、血圧の下限値が高血圧側に偏っています。 そのため、急激かつ過度に血圧を下げることは、これらの臓器の血流障害をもたらす可能性があるので、特に脳梗塞や心筋梗塞の危険のあるお年寄りの場合では、ゆっくり血圧を下げる必要があります。 検査に於いては、お年寄りの高血圧の場合では、血圧が安定しないので繰り返し血圧を測定し、常に高血圧を確認する大切です。
初診に適した科 ⇒ [内科][循環器科]
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